妊活と鍼灸は仲が良い!

鍼灸

鍼灸(はり・きゅう)というと、肩こり腰痛などを思い浮かべる方が多いかもしれません。 もちろん、それらで鍼灸を利用される方は沢山おられます。しかし、近年鍼灸 のメカニズムの解明が進むにつれ、様々な疾患や症状に有効である事が分かってきました。 では鍼灸は、妊娠を希望される方々の体に、どのようにアプローチできるので しょうか。 大きく3つに分けられます。

①自律神経のバランスを整える事

一つは「自律神経のバランスを整える事」。現代人は交感神経優位になっていることが多く、筋肉や血管は常に緊張を強いられています。体が固い、脚が冷え る、よく眠れない、食欲が無い、動悸がする、など様々な症状は、交感神経が優位なために起こったり、ひどくなったりします。それらの症状は、自律神経のバランスを整える事により、 症状が和らぐ事がしばしばあります。と同時に、毛細血管が拡張し、いろいろな部位の血の巡りが良くなるでしょう。

②局所の血流改善 

次に鍼灸で大切な効果に「局所の血流改善」があります。自律神経のバランスを整えた上で、骨盤内臓器、子宮動脈、卵巣動脈への神経支配に更に有効に働きかけ、血流量を増やせることが証明されています。鍼灸には様々な考え方がありますが、この 「局所の血流改善」は、正しく行わないと達成出来ません。またこれこそが、 卵胞の発育、卵質の向上、内膜の養生にとても大切だと言えます。
私たち「不妊鍼灸ネットワーク」では、会員に様々な検定を課しており、そのひとつにその技術の習得があります。学会、研修会等で徐々に広まっているので、鍼灸を受けてみようと思われる場合は、鍼灸院選びの一つの目安とされてはいかがでしょうか。

③様々な症状の改善緩和で心身共に健やかに

最後に、一般的な鍼灸の効果について。通院中には、様々な問題も起こりえます。肩こり腰痛その他、様々な症状に的確に対応して改善緩和する事により、 心身共に健やかな妊活ができるようになります。これについても、本会会員は、 不妊について集中的に学ぶけれども、他の分野でも広い学習に務めています。

不妊に対する鍼灸治療の効果も、今や根拠が明らかになってきています。次回はその理論と根拠についてお届けします。

プロフィール

メンバー 中村一徳(なかむらかずのり) の写真
Real name: 
中村一徳(なかむらかずのり)
中村一徳(なかむらかずのり)

京都なかむら第二針療所 滋賀草津栗東鍼灸院 総院長
不妊鍼灸ネットワーク(http://www.kodakara.org/)会長

略歴
1986年 明治東洋医学院鍼灸科 卒業
卒後、鍼灸、漢方の施術所などに4年半勤務。
1990年 なかむら第二針療所開設 現在に至る
この間、開業鍼灸師として、京都統合医療センター鍼灸科部長、産婦人科鍼灸外来を
共に6年間。
また、(公社)京都府鍼灸師会学術部長等理事10年間。
(公社)日本鍼灸師会臨床研修会講師5年間。それぞれを経る。
いくつかの医療機関(産婦人科、歯科など)とも提携している。

学会活動
全日本鍼灸学会 会員
日本統合医療学会 会員

講演活動
全国での講演会数は40回以上。うち婦人科関連が約30回を占める。

専門分野
婦人科疾患 不妊症 不育症 他