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何歳まで妊娠できるの?

いつかはママになりたい!
でも、いつまで産めるの?

40歳代の有名人の出産が増えているため「40過ぎても産めるのが普通。」と感じる人も多いかもしれません。しかし、実際はそうではありません。個人差はあれど、やはり年齢の壁はあるのです。

一般的には、30代前半から妊娠率が徐々に低下し40代では10%以下にまで低下すると言われています。

日本の年齢別 体外受精 妊娠率

体外受精・胚移植などの不妊治療をしている方の年齢別の妊娠率の図をみてみましょう。

37歳を超えるあたりからカーブがきつくなり、43歳を超えると10%を下回ります。これは「妊娠できるのは閉経する10年前」という説とも合致します。

では、妊娠できるのは43歳までということ?43歳までなら妊娠できるともいえる?
いいえ、一概にそうとはいえません。人の妊娠力は個人差がとても大きいためです。また図からもわかるように43歳で急に妊娠力が低下するわけではなく、30代を超えると緩やかに下がり始めているからです。

それでも「25歳〜29歳くらいで出産するのが当たりまえ」とされていた時代は、高度経済成長期だけのお話。大正時代は今よりもっと高齢出産が多かったという面白いデータもあるのです。
昔の人は子供をたくさん産んでいましたから、妊娠中は生理がとまり、卵巣機能を休める期間が今より多かったことが大きな原因でしょう。しかし、そうだとしても、不妊治療の技術が今のように整っていなかった時代に、今より多くの女性が高齢出産をしていたというのは驚きですね。

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妊娠力が低下するのはなぜ?

見た目はどんなに若くても、
卵子は老化していきます。

最近は30代・40代の若々しい女性が多いですね。スリムでお肌もツルツル、まさにエイジレス。しかし、妊娠力で肝心なのは、外見の若さではなく、体の中にある「卵子の年齢」です。

体の中にある卵子は誰でも確実に歳を重ね、「老化」・「減少」・「質が低下」していくのです。

赤ちゃんを授かるには、とにもかくにも元気な卵子が必要です。しかし、実は、卵子の数は胎児のときから決まっていて、決して増えることはありません。
女性は胎児のとき、なんと約700万個の「卵胞(卵子のもと)」を持っています!そして、成長とともに減っていきます。
思春期を迎える頃には30万個まで激減。そのあとも年を重ねるごとに減少し、40代・50代をむかえるころにはゼロに近づいていくのです。

数が減っても、中には質の良い卵子が残っている可能性はります。極端にいえば、それが残された最後のたった一つの卵子だったとしても、その卵子で妊娠する可能性もあるということです。

でも、実際は歳をかさねるごとに、健康な質の良い卵子はとても少なくなってくるので、なかなかタイミングよく探せなくなり、妊娠する確率(受精卵になる確率)も減ってしまうというわけです。

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妊娠する年齢は計画的に決められるの?

妊娠するのは「当然のこと」
・・・ではありません。

人はもともと、どのくらいの確率で自然に妊娠すると思いますか?
学校で、妊娠しない方法(避妊)について習ったことのある女性は多いですよね。その影響のせいか、「排卵のタイミングさえあえば、避妊をしなければ当然妊娠する」と思ってしまいがちです。

20代で健康な女性なら100%に近いと思いますか?いいえ、実は意外と妊娠しにくいのが人間なのです。

排卵のタイミングに合わせてセックスした場合の、25歳~30代前半の1回あたりの自然妊娠の確率は25~30%しかないのです。
30代後半での確率は18%、 40代前半での確率は5%と言われているそうです。

このことからわかるのは、妊娠のタイミングを自分でコントロールするのはとても難しいという事です。

「20代はバリバリ仕事がしたい。出産は35歳になってから」
といくら完璧な計画をたてていたとしても、いざ35歳になったときに自然に授かる可能性は約30%以下かもしれません。

「今はお金がないから、妊娠できるスレスレの歳まで頑張ろう。」とがんばって貯金をしても、スレスレの歳というのは人によって大きく違います。中には30代で閉経を迎える人もいるのです。

もちろん、あまりにも無計画な妊娠はおすすめできません。でも、もし人生の計画をたてるのであれば、

  • 妊娠は決して自分でコントロールできるものではない
  • 例え若くても、避妊をやめればすぐ妊娠できるわけではない

とうことは、きちんと理解しておきたいものです。

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不妊治療ってどんな事をするの?

しっていましたか?
日本は不妊治療大国です。

少し前まで、不妊治療はあまり人には知られたくない、できれば隠しておきたいとといった雰囲気のものでした。
しかし、今では日本で不妊症に悩むカップルは6組に1組といわれ、何らかの不妊治療を受けている人は50万人と推測されています。
日本は不妊治療を実施する施設数が世界一の国です。
不妊治療を受けている事は決してめずらしい事ではなく、当然はずかしいと思うようなことでもありません。不妊治療を受けて頑張っている人は本当にたくさんいるんですよ。

不妊治療には大まかにこのようなものがあります。

  1. タイミング法

    妊娠しやすい日にあわせて性交渉する方法。超音波で卵胞を調べたりホルモン値を調べることで、より正確に排卵時期を予測できる。

  2. 人工授精

    元気な精子だけを集めた精液を、女性の子宮に人工的に注入する方法。
    注入後の受精やその後の着床は自然な形で行われる。費用は1回数万円程度で妊娠率は5〜10%。

  3. 体外受精

    卵巣に針を刺して卵子を取り出し、精子をふりかけたり顕微授精を行って受精卵をつくり、カテーテルで子宮まで届ける方法。妊娠率は35歳で30%、40歳で10%程度。費用は30〜40万前後で、顕微授精の場合は更に高額。

体外受精は、一昔前に「試験管ベイビー」という言葉で有名になりましたが、今ではとっても一般的な治療方法になりました。総出生数の36人に1人が体外受精で産まれています。

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どんな準備をしておけばいいの?

とっても大切!
治療をはじめるタイミング

もしあなたが、既に子供を欲しいと考えて、なかなか授からないなと思っているのなら、治療を検討しましょう。先ほどのデータのように、今では不妊治療はとても一般的なものになりました。

不妊治療は一回受けて終わりではなく、通常は何回か続けて行う必要があります。
データ上、子供を持つことができる可能性は、34歳までに治療を始めて繰り返せば7割程度、35~39歳で始めると4割、40歳以上では1割にとどまります。治療をはじめるタイミングがとても大切なのです。
タイミングを逃さないためには、病院に行きづらい、敷居が高いと感じずに、早めに専門医へ相談することが大切です。

まずは産める体を
スタンバイしましょう。

では、もしあなたが、様々な事情で今すぐの出産は無理だったり、今すぐはパートナーがいないという場合はどうしたらよいでしょうか。自分の卵子が老化していくのを、ただ指をくわえて見ているだけ?
そんなことはありません。妊娠しやすい体を準備することは誰にだって平等にできるのです。

  • 生理不順などを解消
  • 基礎体温をつける
  • 体を冷やさない
  • 禁煙する
  • 砂糖や油を控える

自分の体調に興味をもち、体の声に耳を傾けることが大切。
たとえば生理不順や、婦人科系の症状で気になる事がある人は今のうちに病院へ相談しておきましょう。
「子供がほしい」と思ってから、急に体を整えようとしても遅いのです。