妊活 初心者さん向け 不妊治療の種類いろいろ

おぼえがき
  • nin編集部 = 文
  • カワカミサエコ = 題字・イラスト

ひとくちに「不妊治療」といっても、色々な方法があります。
今回は、これから妊活をはじめる方にもよくわかる、不妊治療の基本についてお伝えします。

タイミング法

排卵日と思われる付近にタイミングをあわせてセックスする。これも立派な不妊治療の一つで、病院の指導のもと排卵誘発剤をつかったりしながら行う「タイミング法」といわれる方法です。年齢が若い方や不妊検査の結果に特に問題のない夫婦であれば有効な方法です。
タイミング法を行う期間は年齢によっても変わってきます。年齢が高くなってくると、あまりのんびりもしていられません。自然妊娠は難しいと判断したら次のステップである人工授精に移ることが多いです。

人工授精

人工授精は排卵日と思われる直前に元気な精子だけを集めた精液を、女性の子宮に人工的に注入する方法です。このときに、洗浄・濃縮した質の良い精子を注入することが一般的。選りすぐりの精子を直接子宮に届けるんですね。そのあとは(受精、着床)自然の形にまかせます。
ほとんどの場合、麻酔なしでも痛みはなく、費用は1回数万円程度です。妊娠率は30代前半まで約20%、30代後半で15%、40歳以上だと5%と言われています。
通常は4〜6回(半年)ほど実施して様子をみますが、妊娠という視点でみると、30代後半〜40代の方にとっての半年間はかけがえのないものです。2回くらいでうまくいかなければ体外受精へのステップアップを検討することが多いです。

体外受精・顕微授精

体外受精や顕微授精は高度生殖医療とよばれます。体外受精は卵巣から卵子を取り出して(採卵)、人工的に精子をふりかけて、受精した卵(受精卵)を培養して子宮の中に戻すという高度なもの。
言葉で表現すると、とんでもなく進んだ技術のように感じるかもしれませんが、「試験管ベイビー」とよばれたのも今は昔。今ではとっても一般的な治療方法になりました。それは総出生数の36人に1人が体外受精で産まれていると言われていることからもわかります。
顕微授精とはさらに進んで、顕微鏡で観察をしながら卵子に直接精子を注入する方法です。体外受精でもうまくいかない、精子の状態が良く無い方の場合などに適用されます。
どちらも人口受精にくらべ高額で1回で30万〜50万円ほどかかります。また、体の負担も大きいです。妊娠率は30代前半まで約40%、30代後半で15〜25%、40歳以上だと5〜15%と言われています。

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